事業

総合物流機能で多様なニーズに対応します

当社は、お客様の荷物を「預かる」「運ぶ」だけでなく、AEO制度における認定通関事業者、特定保税承認者として迅速な輸出入サービスを提供するほか、
産業や食、エネルギー等様々な分野の物流ニーズに包括的に対応し、お客様に最適な物流ソリューションをご提案します。

※AEO制度とは貨物のセキュリティ管理と法令遵守(コンプライアンス)の体制が整備された事業者に対し、税関が承認・認定し、税関手続の緩和・簡素化策を提供する制度です。2001年9月11日、米国で発生した同時多発テロ以降、国際物流においてはセキュリティの確保と円滑化の両立が不可欠となっています。

当社の全事業所における普通営業倉庫(1~3類)の棟数は42棟。苫小牧地区では35棟を所有し棟数、収容面積ともにシェア1位となっています。 貨物の特性に合わせて保管することができ、鋼材、木材、生活雑貨等の製品を保管する倉庫の他、庫内を13℃以下に設定して保管する低温倉庫、病害虫の駆除機能を有し、海外からの野菜や果物を保管できる低温燻蒸倉庫など、お客様のニーズに合わせた保管サービスを提供します。

物流のエキスパートとして
最適な輸送を提供します

物流は変革の時期を迎えており、コンテナ貨物、大型重量物など多種多様な貨物の特性に沿った輸送プランの実現とCO2排出を低減する環境に配慮した輸送の実現が求められています。当社には豊富な経験と専門知識を持ったエキスパートがおり、当社の道内外に広がるネットワークを駆使して、お客様に最適な輸送サービスを提案し提供します。

迅速且つ正確な 通関サービスを提供します

当社は、貨物のセキュリティ管理と法令遵守の体制が整備された事業者として、AEO制度において認定された通関事業者です。専門スタッフが豊富な知識と経験で輸出入に関する手続きを迅速且つ正確に行い、お客様に最適なサービスを提供します。

北海道と世界を結ぶ 国際物流に貢献します

苫小牧港は、北海道全体の港湾取扱貨物量の約半分を取扱っており、コンテナ船や外国貨物船が寄港する国内有数の国際貿易港です。今後、さらにグローバル化の進展が見込まれるなか、当社の強みである「設備力」のほか、物流プロフェッショナルとしての知見を活用し、地域に不可欠な重要物資の国際サプライチェーンの効率化・安定化、需要創造に貢献していきます。

北海道の食と
農業の発展を支援します

当社は、気候変動に伴う農水産物の生産適地変化等に対応し、物流事業者として新たな道産品の取扱いに積極的に取り組むとともに、生産地の担い手不足に対応した選果事業や食品卸・食品加工等の新たな事業領域への展開により、北海道の一次産業に貢献していきます。

施設概要

●普通倉庫
 苫小牧  62,284㎡
 千歳  4,113㎡
 石狩  3,118㎡
 仙台  4,152㎡

●低温倉庫
 苫小牧  33,187㎡
 石狩  5,560㎡
 仙台  3,183㎡

※保税蔵置場(苫小牧地区) 103,484㎡ 

●低温燻蒸倉庫
 苫小牧  4,626㎡ 植物防疫所指定燻蒸倉庫
 八戸  4,997㎡ 植物防疫所指定燻蒸倉庫

●危険物倉庫
 苫小牧  147㎡

●吹上上屋・テント倉庫
 苫小牧  27,047㎡

車両保有台数(グループ全体)

●トラクターヘッド 71台
●各種トラック 24台 (タンクローリー、ミルクローリー、キャリアカー他)

●トレーラー
 平車  78台
 ウイング車  166台
 冷凍ウイング車  6台
 20Fコンテナシャーシ  33台
 40Fコンテナシャーシ  61台

当社のサイロは全部で302本。トウモロコシ換算で190,150トンの収容能力を備えその規模は日本全国でも5位にランクインします。北海道で生産される約370万トン/年の配合飼料は3割にあたる約110万トン/年が当社設備を経由し原料として供給されています。当社は大規模な収容能力、様々な設備、豊富な経験で北海道の畜産業を支えています。
北海道配合飼料生産数量:農林水産省HP(2019年~2022年平均)

北海道最大の規模を誇る設備と 先進的なシステムで安定供給を実現します

飼料原料の多くは世界各地から大型船舶により輸入され、最大1,900トン/hの能力を有する荷役設備と190,150トン収容可能な穀物サイロ、46,642㎡の収容能力がある倉庫に保管されます。これら入出庫管理は、IT化され先進的な機能を有する指令室で行われ、豊富な知識と経験を持ったスタッフが安全且つ効率的なサービスを提供します。

飼料原料の品質管理を徹底します

飼料原料の物流に携わる事業者にとって貨物の品質管理は重要な責務です。当社サイロ施設に入庫・保管された飼料原料は温度測定・目視点検等を実施し、品質の異常や変化を素早く察知します。また衛生管理においても作業員の手指・靴底消毒の徹底、輸送車両の出入り口には大型車両消毒設備を完備し徹底した衛生管理に努めています。

多様な機能でお客様のニーズにお応えします

飼料も多様化し幅広いニーズに対応することが望まれます。サイロだけではなく、普通倉庫も備え、多様な品目、多様な荷姿への保管にも対応しています。また当社設備はコンテナやトラックでの受け入れの他、船積み設備も完備しております。保管場所としてだけでなく道内外への移出入拠点として、幅広い活用をご提案いたします。

施設概要

●荷役設備
 アンローダ3基 300t/h×1基、400t/h×1基、800t/h×1基(機械式)
 マテリアルハンドリング機1基 400t/h
 トラック受入設備 4系統 100t/h×1基、130t/h×1基、300t/h×1基、400t/h×1基
 コンテナ卸設備 1系統100t/h

●保管設備
 穀物サイロ 302本 190,150t  保税蔵置場302本
(主サイロ176本156,420t、副サイロ102本28,930t、大豆粕専用サイロ24本4,800t)
 飼料原料倉庫・加工場 11棟 46,642㎡
※保税蔵置場合計面積 28,025㎡

●出荷設備
 飼料工場送り 4系統 主・副原料100t/h、大豆粕50t/h
 トラック積 13系統 主・副原料100t/h、大豆粕80t/h
 内航船積込 1系統 240t/h

●流通加工設備
 飼料原料粉砕設備 3基 7t/h×1基、20t/h×1基、50t/h×1基
 ペレット加工設備 1基  10t/h
 自動袋詰設備 2系列 240袋/h×1系列、600袋/h×1系列

当社のオイルターミナルは共同油槽所であるため、多くのお客様にご利用いただき、北海道におけるエネルギーの安定供給の役割を担っています。苫小牧、石狩ターミナルともに沿岸に隣接しプライベートバースを保有、苫小牧に55基、石狩に25基の貯油槽を完備しているため、効率的な石油製品の安定供給を実現し、北海道の産業・生活を支えます。
苫小牧ターミナル

●繁舶・荷揚積設備
 〈プライベートバース〉
 -7.5m×130m(6,000DWT対応)×2
 -5.5m×124m(2,000DWT対応)×1
 〈ドルフイン〉
 -7.0m×130m(5,000DWT ) ×2
 〈マリンローディングアーム〉
 ガソリン・灯油・軽油・A重油・プロパン・アンモニア
 〈ホース〉
 ジェット燃料・アスファルト・エチレングリコール
●貯油施設
 貯油槽 55基 299,245kl
 LPGタンク 1基 950t
 アンモニアタンク 2基 1,100t
 アスファルトタンク1基 3,800t
 ※保税蔵置場49基
●ローリー出荷設備
 12ステージ24車線
 (他、アスファルト専用2車線・LPG専用3車線・アンモニア専用1車線)
●危険物倉庫 2棟 873㎡
●屋外貯蔵所 9ヵ所 1,458㎡

 

石狩ターミナル

●繁舶・荷揚積設備
〈プライベートバース〉
 -7.5m×140m(6,000DWT対応)×2
 -7.5m×140m(5,000DWT対応)×1
〈マリンローディングアーム〉
 ガソリン・灯油・軽油・A重油
●貯油施設
 貯油槽 19基 206,840kl
 ※保税蔵置場49基
●ローリー出荷設備
 10ステージ20車線
 (他、ドラム缶専用1車線)
●危険物倉庫
 1棟 64㎡

最適なロケーションで北海道の生活を支えます

札幌圏で使用される暖房用灯油は、道内需要の約6割にあたります。当社は、札幌から車で約1時間の苫小牧と札幌中心部から車で約30分の石狩にオイルターミナルを保有しています。冬期に道路事情が悪化しても、苫小牧又は石狩のどちらからでも灯油を確実に出荷することができ、多くの人々の生活を支えることに貢献しています。

豊富な知識と経験で品質管理を徹底します

取り扱う石油製品は、冬期の北海道には欠かせない暖房用灯油のほか、ガソリン、軽油、重油、アンモニア、エチレングリコールなど10種以上にのぼります。石油製品によって管理方法が異なるため、豊富な知識を持ったスタッフが目視検査、臭気検査に加え、機器を使用した引火点検査、水分検査を行い、品質管理に努めています。

防災とBCPに万全を期しています

石油製品を取り扱う企業にとって、災害防止は最大の使命です。苫小牧ターミナルでは、周辺事業所と連携して共同防災隊を組織し、石狩ターミナルでは、当社単独で防災隊を組織しており、24時間の防災体制を整備しています。また、両ターミナルは非常用発電設備を有しており、災害による停電時においても物流機能が滞ることがない危機管理体制を構築しています。

北海道クールロジスティクスプレイス(温度管理型冷凍冷蔵倉庫)は、立地、多温度対応、高付加価値化、鮮度維持等の9つの特長を有しています。 産地型と流通型が中心の道内物流を補完する「港湾型」施設として新たな物流モデルを構築し、お客様の多様なニーズにお応えします。

9つの特長をご紹介

①「空」と「海」のWポートを活用できます

新千歳空港にも近く、空港と港湾の両方のポテンシャルを活用することができる苫小牧東港に立地し、低コストな海上輸送やスピーディーな航空輸送など食産業の多様化する物流ニーズにお応えします。

②多温度対応の大型複合施設です

-38℃~10℃までに対応した多温度対応施設として農畜水産物の生鮮品から加工品まで幅広い需要にお応えします。

③CA貯蔵で付加価値を向上します

鮮度保持機能が極めて高いCA冷蔵庫で長期保管することにより、市場環境を踏まえながら最適なタイミングで出荷することで付加価値を上げることが可能となります。
※CA貯蔵⇒Controlled Atmosphere(空気成分調整)空気中の酸素、窒素、二酸化炭素濃度を調整することにより、貯蔵される農産物の呼吸を最小限に抑制し鮮度の低下を抑える。

④急速凍結で品質を落とさず保管します

ー38℃の急速凍結庫を利用することで、食品の水分が氷に変わるー5℃からー1℃の最大氷結晶生成温度帯を30分以内に通過することで食品細胞の破壊が少なくおいしさを保持することが可能です。

⑤立体自動倉庫で小ロット多品種に対応します

1階から4階まで吹き抜けの立体自動倉庫は最大1,388パレット分の貨物を保管し、ITシステムで管理することで省力化を実現し、小ロット・多品種へ対応します。
 

⑥分散保管による災害対応機能の強化

台風や地震等の物流網を寸断する災害に対しても、港湾における分散保管は強みを発揮します。更に、十分な耐震性能と非常用発電機を有し、港湾地域の津波避難場所としての機能も担い、港湾BCPの向上に貢献します。

⑦省エネ・環境対応を先導します

外断熱、自然冷媒機器(二酸化炭素、アンモニア使用)を導入し最先端のハードとソフトを組み合わせた省エネ・環境配慮型施設です。

⑧貨物のセキュリティとコンプライアンス体制が整備された施設です

当施設は、特定保税承認者制度における届出保税蔵置場です。保税業務をはじめとする輸出入関連業務において、お客様に信頼されるサービスの提供に努めます。

⑨食の安全を徹底します

当施設は、倉庫業者として初めて「北海道HACCP自主衛生管理認証制度」を取得しました。食の安全に万全を期して、道産食品の安全性確保と信頼向上に努めます。

施設概要

北海道クールロジスティクスプレイス

●所在地 苫小牧市弁天1番45
●規模 敷地面積28,441㎡ 建築面積4,144㎡ 延床面積14,738㎡
●構造 鉄筋コンクリート造、地上5階建
●収容能力 20,200t (うち冷蔵7,500t、冷凍 7,700t、冷凍・冷蔵切替 5,000t)
●対応温度 冷蔵0~10°C、冷凍-38~-25°C、冷凍・冷蔵切替-25~10°C
●省力化設備 自動温度制御、自動倉庫、移動ラック、IT活用等
●省エネ・環境対策 外断然工法、自然冷媒機器(二酸化炭素、アンモニアを使用)等
●BCP対策 耐震II類、津波避難場所機能、免震装置、非常用発電機等

※北海道HACCP認証取得
※動物検疫所指定畜産物輸入検査場所
※指定乳製品(バター)に係る保管倉庫の登録
※EU向け輸出水産食品取扱施設認定取得
※インドネシア向け輸出水産食品取扱施設認定取得
※保税蔵置場合計面積 16,810㎡

勇払冷蔵庫

●所在地 苫小牧市勇払148番地20
●収容能力 3,536㎡
●対応温度 冷凍-25℃
※北海道HACCP認証取得
※動物検疫所指定畜産物輸入検査場所
※インドネシア向け輸出水産食品取扱施設認定取得
※ベトナム向け輸出水産食品取扱施設認定取得

勇払1号倉庫

●収容能力 低温庫4,485㎡
        常温庫1,495㎡
●対応温度 低温庫10~15℃