苫小牧埠頭株式会社(本社:北海道苫小牧市、代表取締役社長:海津尚夫、以下「当社」)は、2025年11月5日付で、当社が運営する大規模選果施設「新開選果場」を対象に、食品安全マネジメントシステムに関する国際規格「FSSC 22000」の認証を取得いたしました。選果を含む作物の加工前取扱施設としては、北海道で初めての認証取得となります。
食品を取り扱う事業においては、安全性の確保が最重要課題となりますが、特に輸出入を行う企業にとっては、安全について国際的に通用する認証の取得が不可欠となっています。FSSC22000(Food Safety System Certification 22000)は、FSSC財団(※1)が開発し、国際食品安全イニシアチブ(※2)に承認された食品安全に関する代表的な国際認証規格の一つです。本規格は、食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO22000を基盤とし、HACCPの衛生管理手法やISOに準拠した品質管理手法等を含むほか、FSSC独自の追加基準に基づき審査・認証が行われます。
政府が農林水産物・食品の輸出拡大に向けて重点品目の一つに位置づけるさつまいもは、北海道でも栽培が進み、生産量が拡大しています。海外では甘味の強い日本産さつまいもが高い人気を得ており、北海道が「北海道食の輸出拡大戦略」を策定のうえ輸出品目の拡大・高付加価値化を推進するなか、北海道発の新たな輸出品目としても期待されています。
当社はこのような状況を踏まえ、新開選果場におけるさつまいもをはじめとする道産品の選果を通じて、第一次産業への貢献や北海道の食の移輸出拡大に向けた取組みを進めています。今回の認証取得により、輸出を含む国内外の需要に対して、より安定的に安全で高品質な物流サービスを提供できるものと考えております。
当社といたしましては、今後も、食の安全に向けた取組みをさらに徹底するとともに、安全な物流基盤を運営・提供することにより、食産業の成長を後押ししてまいります。
以上
(※1)FSSC財団:食品安全認証システムのための国際的な基準を提供する非営利団体。本部はオランダ。
(※2)国際食品安全イニシアチブ:Global Food Safety Initiative(GFSI)。2000年に設立された食品安全の推進を目的とする非営利団体。本部はフランス。食品安全に関する各種認証プログラム規格について、一定の品質保持と水準向上を図るため、GFSI独自の基準を設定しこれをクリアした認証プログラムについて承認を行う活動を実施している。
