苫小牧埠頭株式会社(本社:北海道苫小牧市、代表取締役社長 海津 尚夫、以下「当社」。)は、2024年11月29日付で温度管理型冷凍冷蔵庫「北海道クールロジスティクスプレイス、以下「HCLP」。」を対象として、「EU向け輸出水産食品取扱施設」認定を取得し、この度、一連の通知手続きが終了いたしました。なお、本認定の対象となるEUには、欧州連合のほか、英国、スイス及びノルウエ―が含まれています(以下、まとめて「EU等」。)
EU等に輸出される水産食品については、生産(漁獲)から輸出までのフードチェーン全体で管理を行うことが要求されています。そこで、水産食品をEU等に向けて輸出を行うためには、生産(養殖場等、漁船)から加工・流通(製品保管等)に至るまで、EUの求める衛生基準(HACCPを用いた自主衛生管理等)を満たす必要があり、我が国では、農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律第17条に基づき、農林水産省(輸出・国際局)等が施設の適合性認定や認定後のモニタリングを行う「EU向け輸出水産食品取扱施設」認定制度が設けられています。
当社では、道内最大級の冷凍冷蔵庫・HCLPを中核施設として、道産食品の付加価値向上等に貢献するとともに、国際コンテナターミナルとの近接性をも活かしつつ、北海道の食の移輸出拡大を目指し、食産業の集積に向けた取組みを行っております。北海道では、「北海道食の輸出拡大戦略」を策定のうえ、食の輸出拡大を推進しているところですが、今回の認定取得により、例えば海外からの引き合いが強いホタテの玉冷等を、苫小牧港に隣接するHCLPに保管することを通じ、迅速なEU向け輸出を支援できるものと考えております。
当社といたしましては、今後も、食の安全に向けた取組みをさらに徹底するとともに、安全な物流基盤を運営・提供することにより、食産業の成長を後押ししてまいります。