クールロジスティクス事業部

 当社では、苫小牧港において「食」の新たな国際物流拠点を形成し、道産品の輸出拡大、食産業の高付加価値化に貢献するため、道内最大級の港湾型温度管理型冷凍冷蔵庫の建設による新たな物流モデルを構築し、①道内食品出荷の安定化・平準化、②食品加工業の育成、③道内産品の混載・共同化、④空港と連携した輸出入体制の強化等に向けた取り組みを進めています。

 こうした取り組みの中核施設となる温度管理型冷凍冷蔵庫は、当社のほか㈱日本政策投資銀行、日本通運㈱、北海道空港㈱、ホクレン農業協同組合連合会の出資を得て設立した北海道クールロジスティクスプレイス㈱が施設の建設・所有を行い、運営は当事業部が担います。倉庫新設工事は2020年春の操業開始を目指し、順調に進捗しています。

完成予想図

完成予想図

建設状況写真(2019.9月撮影)

建設状況写真(2019.9月撮影)

先進的機能を備える「次世代型冷蔵倉庫」

本施設は、「次世代型冷蔵倉庫」のモデルとなる次のような先進的機能を有しています。

多温度対応の大型複合施設

物流拠点である苫小牧港に立地(ポートサイド)する大規模な多温度対応施設として、農畜水産物の生鮮品から加工品までの幅広い保管需要に応えるととともに、多様な輸送手段の活用を可能とし、食産業の多様化する物流ニーズに対応(マルチユース)します。

長期保管と鮮度維持による出荷平準化

生鮮食品の鮮度保持機能が極めて高いCA(Controlled Atmosphere)冷蔵庫と急速冷凍庫を擁し、北海道食を最良の品質のまま市場環境を踏まえながら最適なタイミングで出荷することを可能とする高度な物流拠点となります。これにより季節繁閑や片荷を抱える道内物流の平準化を先導(イニシアティブ)します。

新たな食品加工産業の育成

食加工原料の全道からの一元的な安定調達を可能とするとともに、苫東産業地域や本施設周辺の土地利用、道内産地と加工メーカーのマッチング等を通じた高付加価値な物流サービスを提供することにより、北海道ブランドの食品加工産業の育成・誘致、中間加工品や冷凍食品の市場拡大、新たな食ビジネスの創出(イノベーション)を支援します。

道産食品の混載共同化による輸出促進

新千歳空港にも近く、空港と港湾の両方のポテンシャルを活用(ダブルポート)するとともに、北海道国際流通機構や地域商社と連携した物商一体型の海上小口混載輸送拠点を整備することにより、低コストな海上輸送の拡大、市場ニーズに沿った基幹的商品の開発等を進め、北海道食の輸出促進を図ります。

分散保管等による災害対応機能の強化

台風や地震等の物流網を寸断する災害に対しても、港湾における分散保管(バックアップ)は強みを発揮します。更に、十分な耐震性能と非常用発電設備を有し、港湾地域の津波避難場所としての機能も担い、港湾BCPの向上に貢献します。

省エネ・省力化・環境対応を先導

自動倉庫、IoT管理の活用とともに、外断熱、自然冷媒機器などによる最先端のハードとソフトを組み合わせた省エネ・省力化・環境配慮型施設とします。
中長期的には、港湾地域や食のサプライチェーンを繋ぐIT化を促進します。

(注)【CA(Controlled Atmosphere「空気成分調整」)冷蔵庫】
空気中の酸素、窒素、二酸化炭素濃度を調整することにより、貯蔵される農産物の呼吸を最小限に抑制し、鮮度の低下を抑えることが可能な冷蔵庫。
幅広い野菜類への利用拡大が課題であり、本施設は先導的な拠点施設となる予定。

【急速冷凍庫】
食品の組織を壊さず品質を維持した形での短時間に冷凍を行う技術。
本施設は道内で生産拡大を目指す水産品・畜産品等の品質維持への貢献を図るもの。

【海上小口混載輸送】
食品輸出拡大には生鮮品、加工品、菓子等の小口貨物を混載した海上輸送を活用し、コスト競争力を獲得することが必要。本施設は北海道国際流通機構、地域商社等の取り扱う混載共同化拠点を提供。

施設概要(予定)

建設地 苫小牧市弁天1番地(苫小牧国際コンテナターミナル隣接地)
-苫小牧東港に立地、新千歳空港に近接、高速道路、札幌圏、苫東産業地域と連携
規模 敷地面積 : 28,441㎡
建築面積 : 3,984㎡   延床面積 : 14,178㎡
構造 鉄筋コンクリート造、地上4階建
収容能力 20,200t
うち冷蔵 7,500t、 冷凍 7,700t、 冷凍・冷蔵切替 5,000t
対応温度 冷蔵0~15℃、 冷凍-38~-25℃、 冷凍・冷蔵切替-25~15℃
鮮度保持機能 CA(Controlled Atmosphere)冷蔵庫 2,800t、 急速冷凍庫、 加除湿装置
省力化設備 自動温度制御、 自動倉庫、 移動ラック、 IT活用等
省エネ・環境対策 外断熱工法、 自然冷媒機器(二酸化炭素、アンモニアを使用)等
BCP対策 耐震Ⅱ類、 津波避難場所機能、 免震装置、 非常用発電機等
総事業費 70億円
着工・竣工・開業 2018年8月着工、2020年春竣工、営業開始(予定)

【会社概要】

会社名 北海道クールロジスティクスプレイス株式会社
本社 苫小牧市入船町3丁目4番21号(苫小牧埠頭(株)本社内)
設立日 2017年12月1日
資本金 4億6千万円
株主 苫小牧埠頭(株)、(株)日本政策投資銀行、日本通運(株)、北海道空港(株)、ホクレン農業協同組合連合会
代表者 橋本哲実(苫小牧埠頭(株)代表取締役社長)

お問い合わせ先

〒053-8511
北海道苫小牧市入船町3丁目4番21号ハーバーFビル2F
クールロジスティクス事業部
TEL:0144-84-6540 FAX:0144-33-3699